第二種電気工事士 技能試験
ついに来ました。技能試験です。会場は秋田県JAビル。
今日まで、毎日練習を積み重ねてきましたが不安です。ケアレスミスの可能性が捨てきれないからです。緊張のあまり複線図でつまづく可能性も無きにしも非ずです。試験に関しては本番に強いと思っていますが、ペーパー試験でない試験は自動車学校の卒業検定以来ではないでしょうか? 講習で取得できる資格も持っていますが、これは出来が合否に関係なく、講習を受けさえすればよいものなので、今回の試験は本当に緊張します。
試験の経過は後ほど書きますが、まずは技能試験の「持ち込み」について書きたいと思います。持ち込みできるもの・できないものがあると思いますが、ここでいう「持ち込み」とは言葉通りの「持ち込み」ではありません。禁止物を机の上や足元などに取り出しやすい形で置かないこと、または、使用しないことが、守られていればよいみたいです。
「持ち込み」と書いてるので、工具箱持ち込んでよいかとかアホみたいなことに本気で悩んで調べました。誰もそんなことで悩まないのですかね? 入場の際に荷物チェックとかあると思っていましたが、なんもなかったですね。
暑いので上着を脱ぎ、参考書やノートとともに手提げ袋に入れ、袋をクルっとまるって足元に置きましたが、これは会場には「持ち込んで」いることになるわけですが、不正にはなりません。
使えない電動工具をワザワザ持ってくる人もいないでしょうが、例え持ってきたとしても、目視でその存在が確認でき、取り出し易い形で置いていなければ多分大丈夫でしょう。使うことはできないので、まったく無意味ですが、極論そんな感じです。
でも退席の際に袋から落として電動工具が露になり、「なんですかそれ」とならないよう、間違っても電動工具はもっていかないようにしましょう。参考書やノート、メモ用紙を「持ち込む」のは問題ないです。
机が狭い場合に、床に工具箱を置くのがOKかどうかはよくわからないです。幸い私が受験した会場は3人掛けの長机の左右を一人ずつ使用する状態だったので、真ん中に工具置き場がありました。床に置く必要はなかったですが、試験場にいくまでその辺の状況がわかりません。狭いスペースで練習し、小さな机での受験に対応出来るようにしておけば安心です。
その机を想定して練習をしてきましたが、練習では数多くの間違いをしてきました。
・ランプレセクタプルのネジへの巻き付けを左回りにした。
・ダイス(圧着マーク)の間違い
・差込形コネクタの差し込み不足
・ゴムブッシングが外れた
・アウトレットボックス内に収まっていない。
・2.0mmの箇所に1.6mmのケーブルを使用した
・採寸ミス(それによるケーブル不足)
・合格クリップの取り忘れ
・ペンチを持つときに左右の向きを間違えて12mmに切るところを根本から切り落とした。
・ブレーカーへの取り付けで接地(白)と 非接地(黒)を逆に取り付けた
などです。
作業途中で気付いたたものもあれば、完成まで気付かなかったものあります。気付かないまま試験終了したら100%不合格、気付いたとしても大きな時間ロスなので、不合格の確率が高まります。ペンチで切り落としたときはだいぶ後半の練習日で、それまで一切そんなことはなかったものですから、凹みましたね。
また、ネジへの巻き付け間違いは、一応ちゃんと出来ていたのに、ネジが被覆を噛み込んでいるように見えなくもないので、手直しのためネジを外し、再度締め込む際に発生しました。ダイスやケーブルの間違いは灰色は1.6mmだという先入観からです。EM-EEFやVVR2.0は灰色だけど2.0mmです。
数々の間違いをしましたが 本番前に間違ってよかった と思っています。合格するにはいろんな間違いをして、身に染みるほかないと思います。
さて、本番です。No.11が出たらどうしようと、ガクガクブルブルしています。問題用紙と部材が配られましたが、タイムスイッチがあるのをみてNo.3だとわかり
見えるぞ!私にも複線図が見える!
と心の中で叫んだかどうかはともかく、頭の中で複線図を描きます。No.3は易しい問題です。出たらラッキーなので、必ず合格しなくてはいけません。
HOZAN。私を導いてくれ
部材のチェックも終わり、試験開始となりますが、私は最初にランプレセクタプルをやることにしています。これは呼吸を整える意味があります。ランプレセクタプルはほとんどの問題にあるので、どの問題をやるにしても、最初にやることにしておけば気持ちが落ち着きます。部材が邪魔なので連用取付枠に取り付けたり、ゴムブッシングや配管を取り付けてしまうのもよいかもしれませんが、緊張緩和のために、手慣れた作業をやって呼吸を整えるのはアリだと思います。
次に、引っ掛けシーリングと端子台を仕上げます。複線図を描けばわかりますが、引っ掛けシーリングから端子台へ向かう線は白が下の位置になるようにしたほうがいいので、向きに注意して端子台へ取り付けます。端子台へ取り付ける前に、引っ掛けシーリングの根本のところででケーブルを90度曲げてしまわないほうがよいでしょう。反対に曲げてしまっていると修正する必要が出てきます。
固有部分で特殊なのは端子台のところだけなので、通常通り結線していきますが、差込型コネクタ で接続することがわかっている場合は、最初から12mmでストリップ しておくと、カットする手間がいらないので楽です。20mmでストリップしておいて、ペンチで切るとなれば、前述のように切り落としミスが発生する可能性があります。
ただし、これには条件があります。ジョイントボックス2個を想定した問題で、左右のボックスでスリーブとコネクタが使い分けられている場合は、コネクタ側のほうは12mmでストリップします。しかし、コネクタとスリーブがボックス内で混在する場合には、一律20mmでストリップしておき、あとで必要な部分を12mmにカットしたほうが良いと思います。
そうしないと、どれを12mmにストリップするかで、余計な気をつかうからです。あくまで、左右でスリーブと差込形コネクタが分かれている場合のみ、コネクタ側を12mmでストリップします。今回は左がスリーブで右がコネクタでしたので、右側につながる線は最初から12mmでストリップしておきました。
あと、電線の白黒赤の使い方に関してですが、条件がみたされていれば、逆転していてもかまわない箇所もありますが、参考書の代表的なパターンに合わせておいたほうが良いと思います。複線図を完成させるにあたり、シ、ク、ア を書き加えていくわけですが、その都度違ったパターンになるのはよくないです。いつも同じパターンで、かつ参考書の第一パターンとなるほうがよいです。今回もそのとおりのパターンにしました。
んで、完成したわけですが、15分くらい余りましたね。見直しもしたわけですが、余裕が出たせいで油断し、ゴミの片づけをしてしまいました。これが良くなかったです。
一応見たつもりですが、試験が終わってから、
・スリーブの頭から芯線5mm以上出てなかったか
・ネジへの巻き付け右巻きだったか
・引っ掛けシーリングの接地側に白を挿したか
が気になりました。
スリーブやコネクタの接続箇所で、正しい線同士を接続しているかはかなりよく見たのですが、上記の部分に関し、確認をしっかりやったという記憶があまり残らなかったように思います。もっとよく見ておけばよかったと、合格発表まで心配です。きれいに出来上がってはいたのですが、欠陥が1箇所でもあるとアウトですから。
ちなみに、今回のNo.3は予想問題と異なる箇所はまったくありませんでした。欠陥の基準が厳しくなったせいで、出題自体はひねらなくなっているのでしょうか。